モーニング娘。に新規参入するメンバーがついに決まった。
といっても数ヶ月も前の話だけど、遅筆につき勘弁してください(笑)。
結局最終オーディションに残った3人が3人とも合格という、あまり緊張感のない内容だったが、まあいまさら一人も3人も変わらないぐらいの大所帯になったモーニング娘。にとって、残った3人からいずれか一人を選ぶなんてことはどうでもいい話なのだろう。
と、突然このコラムにふさわしくない話からスタートしたが、実は今回のモーニング娘。のオーディションにおいて、実にくだらない動きがあったのだ。
それはこのオーディションがいままでとは違い、ネットなどを通じて一般の得票から選ぶという方法をとったことで、予想はしていたけどあまりにもくだらない動きがあった。
それは、
一番ふさわしくない子を一番にしようという運動だ。
発祥はもう言うのも疲れたが、例によって例による日本最大の人気ページ(当然皮肉)によるもので、ようわ一番かわいくない子を一番にして盛り上げようということなわけだ。
俺はこういう動きが起こるたびに思うのは、まず他人の容姿を問う前にまず自分の不細工なツラを見てから言えよなという思いでいっぱいなのだが、まあとりあえずその話は置いておく。
それよりもなぜ、人はこういう「一番かわいくない子を一位にしようという」動きが発生するのか。
今回はそんなおはなしである。
はるか昔(といっても十年以上前)、僕はシナリオライターを目指していた。
ウルトラやライダーという特撮ヒーローものや、必殺シリーズが大好きな僕はそういった作品を描けるシナリオライターになりたいなあとずっと夢みていた。
するとある日バイト先(簡単な営業のアルバイト)で、その話を聞きつけた一人のオヤジが俺にこう言ってきた。
おまえ、江戸川乱歩がなんでそんな名前にしたか知ってるか?
はぁ?
そうキョトンとする俺だったが、
「江戸川乱歩って、エドガーアランポーからとって名前を付けましたよね」
というと、間髪入れずにこう言った。
おまえ、女遊びするのか!
再びはぁ?
だった俺だが、まじめな俺は(ほんとだって)
いえ、しないです。
そう答えると、
「それじゃダメだ。女遊びしない奴がシナリオライターなんかになれるわけがない!」
と、まるで勝ち誇ったように言った。
その後、このオヤジは俺を見ると
「おまえに常識を教えてやる!」と、わけのわからない説教を毎回してきたのだが、基本的に頭のおかしい奴を排除する俺はそんなに気にしていなかった。
で、この常識を説教できるこのオヤジだが、とにかく酒が好きで酒によって暴れてケンカをして屋台を壊したり、その場で殴られて眠っているという、かなりの常識人だった(笑)。
また、一度だけこのオヤジの家に行ったことがあり、そのとき7・8歳くらいの娘とあったけど、そりゃもう恐ろしいぐらい父親であるこのオヤジとうまくいってないのがまるわかり(運んできたお茶をガチャンッ!と置いたり)なんだよな。
一番常識がないのは自分なのに、他人である俺に説教するぐらいだもん。
家でも娘に迷惑かけまくりなんだろうなあ。
で、このオヤジがなぜ俺にわざわざシナリオライターになるには江戸川乱歩の名前の由来がわからなければいけないとか、女遊びをしなくてはいけないのか(というトンチンカンなこと)を言ってきたのかだけど、それはきっとあれだね。
あれの正体を言う前に、実はこのオヤジだけではなく数人にも「なれるわけがない」と俺は言われたのだけど、共通しているのはこの「なれるわけがない」という連中がいずれも俺のシナリオを一度も読んだことのない者ばかりだということだ。
まあ確かになるのは難しいし、そう簡単ではないというのは認めるよ。
だけどさ、俺が執筆したものをなにひとつ読んでもいないのになぜそう決めつけるのだ?
だいたいなれるわけがないという根拠はどこにあるのだ?
そしてそれならば、実際になった連中はどうやってなったんだ?
みんな俺と同じような感じでなったのじゃないのか?
実はね、人間というのはこういう「普通とは違う特殊なモノ」を目指す者を叩いて喜びたいという願望が存在している(これがあれの正体)。
だからいいがかりをつけ、「なれるはずがない」といって中傷して喜びたいのさ、
なぜって?
自分が平凡なモノにしかなれないからさ。
だから夢をもってそれになろうと努力しているものをバカにしたいのさ。
俺はいつもこういう他人の夢をバカにするクズがいう「なれるはずがない」という言葉を聞くたびにあきれてしまうんだけどさ、それじゃあなれるものしか目指せない自分は平凡な奴ってことになるよね?
それっておもしろい人生なのかしら?
それじゃあ聞くけど、「なれないとわかっている」から目指すのはバカな行為なのだろうか?
違うよ。
みんな勘違いしてるけどさ、なれないからこそ努力をするんだよ。
夢を胸に秘め、いつかは自分もその夢を実らせてやると思うからこそ努力するのさ。
よくある話だけど、たとえばあまりうまくない絵をホームページにアップしている人がいるとする。
すると例の日本で一番人気のページをはじめとするネット界の連中は「これみてみろよ」とばかりに吊るして喜び、バカにし、中傷する。
いかにも痛い絵だとばかりに。
で、それじゃあ中傷できるおまえの絵を見せろというと、これが絶対に見せない。
最近学生に将来なにになりたいかときくと「なにもない」という答えが多いそうだ。
これってつまりさ、将来の夢を描くと恥ずかしいとみんなが感じているからじゃないのか?
タレントになりたい、作家になりたい。
パイロットになりたい、社長になりたい。
こういう子供なら誰もが夢見ることが、最近は「なれないのに夢見てばっかじゃない。現実を見ろ」みたいな風潮になっていないか?
恥をかきたくないのは誰もが一緒さ。
俺もそうさ。
しかしさ、恥をかかなければ夢なんて一生かなわないと思わないか?
恥をかくのが怖いからなにも描かない。
恥をかくのが怖いからなにも創らない。
恥をかくのが怖いからオーディションにも応募しない。
なるほど、それなら恥をかかないだろうさ。
でも同時に、夢も一生かなわない。
さっき痛い絵を描く人の話をしたけどさ、年月が経ってその痛い絵を描いた人と中傷していた人のどちらが素晴らしい人生を送っていると思う?
中傷した自称審査員?
いいや違うよ。
みんなにバカにされても頑張って絵を描き続けた人だよ。
今回のモーニング娘。のオーディションに応募した何千人もの女の子。
デキレース(実際ゴマキのときはそうだったし)といわれながらも夢を託した女の子達。
俺はこういった夢に向かって頑張る女の子達が大好きだ。
俺もずっと夢に向かっているというからでもあるけど、夢を持って頑張る姿はどんな人でも輝いているから大好きだ。
たとえ今回のオーディションに落ちたからといって落胆せず頑張って欲しい。
だって恥をかけばかくほど、夢への道が近くなるのだから。
かわいくないくせにモーニング娘。のオーディションに応募したモノを笑ってやろうと行動していた連中。
他人を中傷するだけで自分はなにもしない連中。
弱い者いじめだけが取り柄で、他にはなにもできない連中。
いつまでも夢見ている痛いわたしが質問をさせていただくのはまことに失礼とは存じますが、ひとつだけ質問をさせてください。
他人を中傷して喜ばれているあなた様が持つ夢を、わたしに話してはもらえないだろうか?
2003/02/27 スリープデッド
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はい、頑張ります!
本当はみんな思ってることなのに、それを言うとダメだなんておかしいですよね(笑)。